Title : |
左室局所壁運動よりみた僧帽弁膜症の評価 |
Subtitle : |
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Authors : |
村上泰治, 柳英清, 長尾俊彦, 米花正晴, 青景和英, 水取悦生, 中山頼和, 名和清人, 妹尾嘉昌, 寺本滋 |
Authors(kana) : |
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Organization : |
岡山大学医学部第2外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
34 |
Number : |
6 |
Page : |
846-850 |
Year/Month : |
1986 / 6 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
僧帽弁膜症について左室造影像より得られた左室壁の収縮様式を定量化し, 特に左室後壁の局所壁運動と弁下病変との関連について検討した. MS→MVR(I群)20例, MS→OMC(II群)5例, MR→MVR, plasty(III群)10例を対象とした. OMCを行ったMSの弁下病変はすべてSellors II型, MVRを行ったMSの弁下病変はSellors II型3例, III型17例であった. CIは3群とも術後上昇したがI群のみ有意であった. EFはI群で変化せず, II群で上昇傾向を示し, III群で有意に下降した. Postero-basal segmental EF及びPWVはEFと同様の傾向を示した. MS, MR 24例についてpostero-basal segmental EFとPWVを比較すると有意な相関が得られた. 更にpostero-basal Seg. EFについて対照群10例とMS群を比べるとMS群で有意に低下していた. 以上よりMSにおける弁下病変は左室後壁特にpostero-basalセグメントの収縮を制限し, 左室造影像よりある程度弁下病変を予測できることが明らかとなった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
僧帽弁狭窄症, 弁下病変, 左室局所壁運動, 平均左室後壁収縮速度 |