アブストラクト(38巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸腺原発ホジキンリンパ腫(結節硬化型)の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 藤村嘉彦, 小林哲郎, 縄田純彦, 平山雄, 森文樹, 江里健輔
Authors(kana) :
Organization : 山口大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 1
Page : 126-129
Year/Month : 1990 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 縦隔腫瘍手術例の中でリンパ性腫瘍は約5%を占めるが, その原発部位の同定は現在でも困難とされている. 今回われわれは急速な発育を示した胸腺原発のホジキンリンパ腫の1例(18歳,男性)に対して胸骨正中切開による両側開胸, 左腕頭静脈合併切除下に腫瘍を摘出した. 病理組織学的診断は結節硬化型であった. 術後経過は良好で軽快退院した. 悪性リンパ腫は, 化学療法や放射線療法に比較的よく反応するが, 孤立性の腫瘍の場合には外科的切除も有効な治療法の1つである. 縦隔腫瘍手術例の中でリンパ性腫瘍は約5%を占める1)が, その原発部位がリンパ節か節外性特に胸腺かの同定は困難なことが多い. また節外性リンパ腫はホジキン病より非ホジキンリンパ腫の事が多い2). 今回われわれは胸腺原発のホジキンリンパ腫の1例に対し, 胸骨正中切開により腫瘍を摘出し良好な結果を得たので, 若干の文献的考察を加えて報告する. 症例 症例:18歳, 男性 主訴:胸部異常陰影 既往歴, 家族歴:特記すべきことはない
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 縦隔腫瘍, 胸腺原発悪性リンパ腫, ホジキンリンパ腫, 胸腺全摘術
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