アブストラクト(38巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肋骨原発Malignant fibrous histiocytoma-局所再発のため再三にわたる広範な胸壁切除と胸壁再建術を施行した1例-
Subtitle : 症例
Authors : 中島淳, 進藤剛毅, 幕内晴朗, 川内基裕, 古瀬彰, 岡輝明*
Authors(kana) :
Organization : 東京大学医学部胸部外科, *東京大学医学部病理学
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 1
Page : 171-177
Year/Month : 1990 / 1
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 47歳女性, 右第7肋骨原発malignant fibrous histiocytoma(以下MFH)に対し腫瘍, 第7, 8肋骨切除を施行したところ, 2年11カ月後局所再発を来し, 右側胸壁広範切除を行った. 更に7カ月後, 局所再再発のため前胸壁広範切除を行った. 第2, 3回切除時はいずれも胸壁欠損が広範にわたったためDacron meshed silicon plateを胸壁再建に使用したところ, 胸壁動揺, 炎症, 感染などの合併症をみることなく, 順調な術後経過をたどった. 胸壁, 殊に肋骨原発MFHはまれな疾患で, 本邦では過去に1例の報告を認めるのみであるため, 文献考察を加え本症例を報告するとともに, 胸壁再建におけるDacron meshed silicon plateの有用性について報告する. Malignant fibrous histiocytoma(以下MFH)は近年軟部組織原発悪性腫瘍のうちで最も頻度の高い疾患の1つとされている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Malignant fibrous histiocytoma:肋骨原発腫瘍, 胸壁再建, Dacron meshed silicon plate
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