アブストラクト(38巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 開心術症例におけるCu, Zn-SOD測定の意義
Subtitle : 原著
Authors : 浜野公一, 森文樹, 宮本正樹, 壺井英敏, 藤村嘉彦, 野田寛, 松本直晃, 西田一也, 江里健輔
Authors(kana) :
Organization : 山口大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 3
Page : 412-415
Year/Month : 1990 / 3
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 開心術18症例に対し, 術前, 体外循環中及び体外循環後48時間まで経時的に, Cu, Zn-SOD濃度, 遊離ヘモグロビン(Hb)濃度, CPK値及びCPK-MB値を測定した. 体外循環使用により赤血球より流出したCu, Zn-SODの影響を除外するためにCu, Zn-SOD/遊離Hb値を指標として用いた. Cu, Zn-SOD/遊離Hb値は, 体外循環終了後1時間で有意に減少し最小値を示した. これは, 心筋再灌流により発生した活性酸素によりCu, Zn-SODが消費されたためと考えられた. また, 最小Cu, Zn-SOD/遊離Hb値は, 大動脈遮断時間とは相関を示すもののpeak CPK-MB値とは相関を示さないことより, 活性酸素の発生は, 心筋だけによるものではなく肺の関与が示唆された.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : Cu, Zn-SOD, 活性酸素, 開心術
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