アブストラクト(38巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 左肺動脈上行大動脈起始を伴ったファロー四徴症の1治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 佐々木達哉, 椎名祥隆, 阿部邦彦, 木村久雄, 浜田洋一郎, 新津勝宏 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 岩手医科大学第3外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 3 |
Page : | 488-492 |
Year/Month : | 1990 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 左肺動脈上行大動脈起始を伴ったファロー四徴症(以下TOF)に対し一期的に根治手術を施行し良好な結果を得たので報告する. 症例は3歳の女子で極小未熟児で出生した. 生後4日目より心雑音と軽度チアノーゼを認め, 超音波検査でTOFと診断された. 3歳時に心臓カテーテル検査及び上行大動脈造影にて左肺動脈上行大動脈起始を伴うTOFと確診した. 表面冷却併用体外循環下に, 異常左肺動脈と肺動脈主幹の直接吻合術, 心室中隔欠損パッチ閉鎖, 肺動脈弁切開, 右室流出路狭窄解除術を施行した. 術後経過は良好で, 現在も非常に元気である. 本症は極めてまれな疾患であり報告例も少ないがその発生, 血行動態, 臨床的特徴などについて文献的考察を加えて報告した. 一側肺動脈上行大動脈起始はまれな疾患で, 特に左肺動脈の起始異常は極めて少ない. われわれは, 左肺動脈上行大動脈起始を伴ったファロー四徴症に対し, 一期的に根治手術を施行し良好な結果を得たので文献的考察を加えて報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 左肺動脈上行大動脈起始, ファロー四徴症, Trunco-conal septum |