アブストラクト(38巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 大動脈二尖弁に伴ったバルサルバ洞動脈瘤破裂の高齢者(72歳)の1治験例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 野田泰永1), 須磨幸蔵2), 城間賢二2), 竹内靖夫3) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)筑波大学附属病院外科, 2)東京女子医科大学付属第2病院心臓血管外科, 3)関東逓信病院心臓血管外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 3 |
Page : | 513-517 |
Year/Month : | 1990 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | われわれは, 72歳という高齢者で, 大動脈二尖弁をともなったバルサルバ洞動脈瘤破裂の症例を経験した. 二尖の大動脈弁の無冠動脈洞にあたる部位より, 三尖弁の前尖と中隔尖の交連部に破裂孔を有する動脈瘤を認め, 動脈瘤及びその周囲の組織は, 脆弱であったので, 右心側及び大動脈側の両側からパッチを縫着, 穿孔部を閉鎖した. 高齢者のバルサルバ洞動脈瘤破裂の症例はまれであるが, 本症例では大動脈二尖弁という大動脈弁形成不全の結果, バルサルバ洞の一部に組織の脆弱部分が存在し, そこで動脈瘤化した可能性が示唆された. バルサルバ洞動脈瘤は, その発生機転からも, 若年者がほとんどで, 高齢者の症例は少ない. 最近, われわれは72歳という高齢で大動脈二尖弁に伴ったバルサルバ洞動脈瘤破裂の1例を経験し, 手術により良好な結果を得たので, 若干の文献的考察を加え, 報告する. 「症例」症例 : 72歳, 男性 主訴 : 背部不快感, 易疲労感 家族歴 : 特記すべきことなし |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | バルサルバ洞動脈瘤, 大動脈二尖弁, 高齢者, パルスドップラー法, 2-D-ドップラー法 |