Title : |
乳児混合型総肺静脈還流異常症IIa+Ia(左上肺静脈)型に対する外科治療の検討 |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
藤松利浩1), 常本實1), 島田宗洋1), 太田喜義1), 遠藤慎一1), 渡徹1), 石澤瞭2), 小池一行2), 二瓶浩一3) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)国立小児病院心臓血管外科, 2)国立小児病院循環器科, 3)東邦大学医学部附属大橋病院小児科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
38 |
Number : |
7 |
Page : |
1093-1098 |
Year/Month : |
1990 / 7 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
乳児の混合型総肺静脈還流異常症の中で, 左上肺静脈のみが左無名静脈に還流し, 他は冠静脈洞に還流するもの-IIa+Ia(左上肺静脈)型-において, その左上肺静脈に対する処置は, 従来放置したほうが良いとされてきた. 最近われわれは2ヵ月の乳児のIIa+Ia(左上肺静脈)型2例に対して, 左上肺静脈1本と左房との吻合を行い, 一期的に還流異常肺静脈すべてを修復し, 満足する結果を得た. 乳児の細く脆弱な左上肺静脈1本を左房に吻合する事は種々の危険性を伴うので, 従来放置すべきとされてきたが, 人工心肺による体外循環法, 微小外科学等の進歩により, われわれが行った方法もほとんどの症例で可能であると思われ, 更に今後は長期における左上肺静脈の開存性について, 症例を重ね, 且つ厳重な観察を続け, 検討を加えたいと思う. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
総肺静脈還流異常症, 乳児期混合型, IIa+Ia(左上肺静脈)型, 一期的全肺静脈修復, 微小外科学 |