アブストラクト(38巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 心血管内カテーテル断片に対する非手術的摘出法の経験 |
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Subtitle : | 原著 |
Authors : | 舟波誠, 田中弘之, 饗場正宏, 森保幸治, 村田升, 高場利博 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 昭和大学医学部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 7 |
Page : | 1158-1162 |
Year/Month : | 1990 / 7 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 心血管内カテーテル断片異物の合併症を発生した6症例に対し, 非手術的摘出術を施行し報告した. 全症例とも高カロリー輸液を目的として留置されたカテーテルで, 先進部位は肺動脈内3例, 右心房内3例であった. カテーテル断片摘出のための器具は改良を加えたバスケット型異物把持鉗子で, 経血管的な操作によりいずれも容易に摘出し得た. 特に塞栓場所として肺動脈内異物の頻度は高く摘出は困難が予測されるが, 自験例の摘出方法は摘出操作上の合併症も無く, 短時間で摘出が可能であった. 鉗子挿入部位や鉗子の種類など摘出方法の選択は患者の全身状態, カテーテル断片先端の位置, 長さ等の因子により決定された. 本法の安全性, 確実性は高くしかも容易であることから, 本症発生に際しては外科的処置以前に活用すべき方法と考えられた. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 心血管内異物, バスケット型把持鉗子, 心内異物摘出法, 中心静脈カテーテル法 |