アブストラクト(38巻7号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺動静脈瘻の経験-特にCUSAの適用について- |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 糸井和美1), 高嶋義光2), 平田敏樹2), 室恒太郎2), カレッド・レシャード2) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)関西電力病院呼吸器科, 2)市立島田市民病院呼吸器科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 7 |
Page : | 1198-1202 |
Year/Month : | 1990 / 7 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 肺動静脈瘻は合併症として喀血や血胸などのほか脳血栓, 脳塞栓, 脳膿瘍など重篤なものが見られるため, 外科的切除を施行する場合が多い. しかし疾患自体は良性疾患であるため, 可及的に小範囲での切除が望ましい. 今回われわれが経験した症例は35歳の女性であり, 肺動脈瘻切除に際してCUSAを利用することにより可及的に小範囲切除を安全に行うことが可能であった. 肺動静脈瘻は, 流入動脈, 流出静脈を含めて微小血管の吻合が多く存在するが, CUSAを利用することによりこれらの血管を安全に処置することが可能であり, 更に肺実質切除に伴う空気漏れもほとんど認めなかった. 肺動静脈瘻は中胚葉性の血管形成異常による肺動静脈間の短絡を来した疾患である. その合併症として, 肺動静脈瘻の破裂, 脳血栓, 脳膿瘍などの重篤な合併症が報告されているため, 外科的に摘除される場合が多い. しかし本症は良性疾患であるため, 可及的に小範囲での切除が望ましい. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 肺動静脈瘻, CUSA, 亜区域切除術 |