アブストラクト(38巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管管状切除端々吻合術を行った2歳児気管切開後抜去困難症の1例
Subtitle : 症例
Authors : 笹野進, 大貫恭正, 中島秀嗣, 板岡俊成, 横山正義, 新田澄郎
Authors(kana) :
Organization : 東京女子医科大学第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 7
Page : 1227-1230
Year/Month : 1990 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 脳外科手術(小脳アストロサイトーマ摘出術)後, 呼吸困難に陥り気管切開を施行, その後, 気管狭窄によりカニューレ抜去困難症になった2歳児に対し, 2軟骨輪長(10mm)の気管管状切除端々吻合術を施行した. 術後は, 7日間, ステントとして気管内チューブを留置し, 8日間, 頸部を最大前屈位に固定した. 術後14日目の頸部軟線X線写真で気管の開存性が良好であることが認められた. 術後8ヵ月の現在, 経過良好である. 小児の気管・気管支形成術が普及しつつあり, 小児呼吸器外科の現在, 及び将来の最重要課題と考えられている. 術式についても従来からの管状切除・端々吻合術に加え, 肋軟骨片移植による術式が木村ら1)により報告され, 以後, 同術式による報告が幾つか見られている. しかしながら, 狭窄範囲が短い症例は, 管状切除・端々吻合術の適応と考えられる. 今回, 気管切開後抜去困難症の2歳児に対する気管管状切除端々吻合術を経験したので, 若干の文献的考察を加えて報告する.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管切開後気管狭窄, 2歳児, 気管管状切除端々吻合
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