Title : |
MRIが術前診断に有用であった右房還流型部分肺静脈還流異常の1手術例-MRIによる, 右房還流型PAPVCの術前診断- |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
菊地憲男1), 田中淳1), 渡部幹夫1), 細田泰之1), 中島滋夫2), 片山仁3) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)順天堂大学医学部胸部外科, 2)順天堂大学医学部循環器内科, 3)順天堂大学医学部放射線科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
38 |
Number : |
9 |
Page : |
1527-1531 |
Year/Month : |
1990 / 9 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
部分肺静脈還流異常(以下PAPVC)の発生は, 肺静脈体静脈交通残存説によって説明されることが多い1)~5). 一方, Neillは心房中隔の極端な左側偏位が右房還流型のPAPVCの発生学的原因であるとしている1)2). 最近普及してきたMagnetic Resonance Imaging(以下MRI)により, それを裏付ける明確な所見が得られた1例を経験したので報告する. 症例は33歳の男性. 心臓カテーテル検査で, 心房中隔欠損兼肺動脈弁狭窄の診断で当科に入院となったが, MRIによって心房中隔の極端な左側偏位と右上下肺静脈の右房還流が明らかとなった. 手術は右肺静脈をテフロンパッチを用いて左房に還流し, 肺動脈弁切開術を併せ行った. 今日, MRIは心臓大血管領域においても普及し, 有用性が認められてきた6)7). 右全肺静脈右房還流型の術前診断に際してこれを用い, Cineangiography, 超音波診断等よりも明確な所見が得られ, Neillの心房中隔左側偏位説を肯定する所見が得られたので, 他の画像診断と対比し報告する. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
右全肺静脈右房還流, 部分肺静脈還流異常, MRI, 手術 |