アブストラクト(38巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肋骨原発骨巨細胞腫の1切除例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 石田久雄, 畠中陸郎, 松原義人, 塩田哲広, 小鯖覚, 池田貞雄 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 京都桂病院呼吸器センター |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 11 |
Page : | 2286-2289 |
Year/Month : | 1990 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は28歳の女性で, 右前胸部の腫瘤及び血性胸水のため当院に紹介された. 入院時, 右前胸壁に直径7cm大の表面凹凸不整で軟骨様の固さをもった腫瘤を触知した. 胸部CT像では右前胸壁の内外に及ぶ巨大な腫瘤を認め, 肋骨の破裂像を伴っていた. 1988年5月, 肋骨原発の悪性腫瘍の術前診断のもとに手術を行った. 第1~第5肋骨を含む骨性胸壁と共に腫瘍を切除し, また肺への浸潤及び血性胸水も見られたため同時に胸膜肺全摘術も行った. 胸壁欠損部はポリエステルメッシュを用いて再建した. 腫瘍の大きさは胸壁外側部が5×7×9cm, 胸壁内側部が11×12×13cmで, 重さ790g, 割面は黄褐色で一部嚢腫状であった. 病理組織学的には骨巨細胞腫で, 肺への浸潤像も確認された. 術後1年半の現在, 患者は再発もなく健在である. 骨巨細胞腫は一般に四肢の長管骨の骨端, 特に膝関節周囲に好発し, 肋骨に発生することはまれとされている. われわれは肋骨原発の骨巨細胞腫の1切除例を経験したので報告する. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 骨巨細胞腫, 悪性肋骨腫瘍, 胸壁再建術, ポリエステルメッシュ |