アブストラクト(38巻11号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 不完全型心内膜床欠損を伴った右室低形成例に対するASD部分閉鎖及び右室流出路拡大術 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 大嶋義博1), 山口眞弘1), 今井雅尚1), 大橋秀隆1), 築部卓郎2), 細川裕平2) |
Authors(kana) : | |
Organization : | 1)兵庫県立こども病院心臓血管胸部外科, 2)神戸大学医学部第2外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 38 |
Number : | 11 |
Page : | 2290-2295 |
Year/Month : | 1990 / 11 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 不完全型心内膜床欠損を伴った右室低形成例に対して僧帽弁形成, ASD部分閉鎖, 右室流出路形成術を行った. 症例は, 8歳, 女児. 術前右室拡張終末期容積指数(RVEDVI)は31(正常期待値の41%)であった. 三尖弁輪径は17mm(正常期待値の47%)(Bull)であった. ASDは径7mmの孔を残して部分閉鎖し, 右室流出路は肺動脈弁輪を越えてブタ心膜一弁付きパッチにより拡大した. 術後2年6ヵ月目の検査で右左短絡は消失し, RVEDVIは46(正常期待値の56%), 三尖弁輪径は36mm(正常期待値の90%)まで発育していた. 本法は, 右室流出路拡大術, Fontan型手術のいずれも適応外の右室低形成例に対して, 将来の右室発育とそれに伴う右左短絡の減少, 解剖学的根治を期待できる術式である. 不完全型心内膜床欠損を伴った右室低形成例に対して僧帽弁形成, ASD部分閉鎖, 右室流出路形成術を行い, 良好な結果を得たので報告する. 「症例」症例:8歳8ヵ月, 女児 主訴:チアノーゼ |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 不完全型心内膜床欠損, 右室低形成, ASD部分閉鎖 |