アブストラクト(38巻11号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 動脈側房室弁閉鎖不全を呈した高齢者修正大血管転位症の1治験例-自己弁温存人工弁置換術の検討-
Subtitle : 症例
Authors : 阿部了, 青木満, 土屋幸治, 飯田良直
Authors(kana) :
Organization : 山梨県立中央病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 11
Page : 2326-2329
Year/Month : 1990 / 11
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 動脈側房室弁閉鎖不全を伴うSLL型修正大血管転位症に対し心室機能を保つべく後尖及び中隔尖を温存して人工弁置換術を施行し良好な結果を得た. 外科治療に関する問題点, 特に弁置換後の血行動態について文献考察を加え報告した. 本症例は本症に対する外科治療成功例中最高齢者である. 修正大血管転位症(以下C-TGA)は大血管転位と房室錯位を伴う比較的まれな先天性心疾患であるが正常な血行動態を示すため他の合併心奇形が存在しなければ外科治療の対象とはならない1). 今回われわれは動脈側房室弁閉鎖不全を伴った高齢者C-TGAに対し人工弁置換術を施行し良好な結果を得たので文献的考察を加え報告する. 「症例」症例:61歳, 男. 20歳の頃より労作時の息切れが出現. 24歳の時に心肥大及び心雑音を指摘されたが症状が軽かったため放置. その後症状の増悪, 軽快を繰り返したが60歳になり安静時にも呼吸困難が出現するようになり当科入院となった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 修正大血管転位症, 動脈側房室弁閉鎖不全, 自己弁温存, 三尖弁置換術
このページの一番上へ