Title : |
大伏在静脈によるA-Cバイパスグラフトの遠隔期開存性の検討 |
Subtitle : |
原著 |
Authors : |
城間賢二1), 須磨幸蔵1), 井上健治1), 小山雄次1), 金子秀実1), 河合靖1), 宮脇富士夫1), 今西薫1), 鳥井晋造1), 竹内靖夫2) |
Authors(kana) : |
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Organization : |
1)東京女子医科大学第2病院心臓血管外科, 2)関東逓信病院心臓血管外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
38 |
Number : |
12 |
Page : |
2353-2357 |
Year/Month : |
1990 / 12 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
大動脈冠状動脈(以下A-C)バイパスグラフトの遠隔期の開存性に関して欧米での成績が報告され, 大伏在静脈グラフト(以下SVG)の開存率が内胸動脈に比し, 低いことが指摘されてきた. 著者らは遠隔期の大伏在静脈の開存率が欧米の成績ほど低いのか教室での日本人の成績と比較した. 対象は小児も含めて211例で1975年1月から1989年9月までに大伏在静脈を使用してA-Cバイパス術を行った症例である. それらのうち182例(検査率86%)に術後1~3ヵ月で選択的冠状動脈造影やデジタルサブトラクション法を行った. 81例では術後1~11年目にグラフト開存の有無を同様の方法で再確認を行った. 早期のグラフト開存率は小児も含めて95%であった. 成人における遠隔期のグラフト開存率は術後1~2年(平均1.3年)で89%, 2~5年(平均3.2年)で94%, 6~11年(平均7.1年)で88%であった. 術後観察期間に6人が死亡した. 2例が突然死で1例が他院での再手術で死亡, 2例が悪性腫瘍, 1例が脳卒中であった. 教室におけるSVGによるA-Cバイパス手術後のグラフト開存率及び遠隔成績は欧米ほど低くないことが示された. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
大伏在静脈, A-Cバイパス手術, 遠隔成績, グラフト開存率 |