アブストラクト(38巻12号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 気管再建後T型気管チューブにより治療した気管切開後気管狭窄・閉塞症の1例
Subtitle : 症例
Authors : 君野孝二, 内山貴堯, 山岡憲夫, 赤嶺晋治, 松尾聡
Authors(kana) :
Organization : 大分県立病院胸部血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 38
Number : 12
Page : 2460-2464
Year/Month : 1990 / 12
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 気管切開後気管閉塞・狭窄を来し気管チューブ抜去困難となった症例を経験した. 病変は気管切開口に気管内腔を完全閉塞する肉芽, 分岐部側に肉芽による狭窄, 腕頭動脈と接する部位に圧迫壊死を認めた. 手術は13気管軟骨輪切除・再建を行い, 吻合部は有茎大網で被覆, 術後7日目T型気管チューブを挿入した. 有茎大網による吻合部被覆は縫合不全が危惧される気管再建に有用で, T型気管チューブは気管チューブによる気管狭窄や気管吻合後の狭窄に対し有効な治療方法と考えられた. 非腫瘍性病変で気管形成の対象となる病態として気管切開後の気管チューブによる気管狭窄・気管壊死がある. T型気管チューブも気管の狭窄病変に対し治療効果の高い方法と考えられる. 最近, 著者らは気管切開後気管チューブ抜去困難となった症例に対し, 気管切除・再建を施行, 更に, T型気管チューブを用いて治療を行ったので報告する. 「症例」症例:26歳, 男 主訴:気管チューブ抜去困難 既往歴:特記すべきことなし
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 気管狭窄, 気管再建, T型気管チューブ, 有茎大網
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