アブストラクト(39巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 両側房室弁閉鎖不全を伴った高齢者修正大血管転位症の1治験例-自己弁温存三尖弁位人工弁植込術- |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 松岡正紀, 斎藤圭治, 木下肇彦, 藤井英樹 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 安城更生病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 3 |
Page : | 345-350 |
Year/Month : | 1991 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 症例は52歳女性. 左側房室弁閉鎖不全(Sellers III度)と右側房室弁閉鎖不全(Sellers II度)を合併し, 心房細動並びにLown 4bの心室性期外収縮を伴うSLL型修正大血管転位症(C-TGA)である. このような高齢のC-TGAでは体循環を維持している解剖学的右室の機能が低下しており, 手術に際してはその機能をいかに保つかが重要である. われわれは左側房室弁閉鎖不全に対し, 自己三尖弁を温存して弁輪部に生体弁を植込み, 右側房室弁閉鎖不全に対しては僧帽弁弁輪縫縮術を施行した. 術後経過は良好で, 心室性期外収縮の減少を認め, 更に心エコー所見にて温存された自己三尖弁は生体弁弁葉の運動を全く障害していないことを確認した. 修正大血管転位症(C-TGA)においては, 加齢に伴い体循環を維持している解剖学的右室の機能が低下するとともに心室性不整脈が発生することが多いため, 高齢者の手術に際しては心機能をいかに温存するかが重要である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 修正大血管転位症, 両側房室弁閉鎖不全症, 自己弁温存人工弁植込, 僧帽弁弁輪縫縮術, 解剖学的右室機能 |