アブストラクト(39巻3号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 右第6肋骨に発生したChondroblastomaの1例 |
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Subtitle : | 症例 |
Authors : | 今井直基, 田辺博, 広瀬一*, 下川邦泰** |
Authors(kana) : | |
Organization : | 木澤病院外科, *岐阜大学医学部第1外科, **岐阜大学医学部臨床検査医学 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 39 |
Number : | 3 |
Page : | 356-360 |
Year/Month : | 1991 / 3 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | chondroblastomaは原発性骨腫瘍の中でもまれな疾患であり, その発生頻度は0.5~1%とされている. とりわけ肋骨原発のは少なく, 欧米での報告例は散見されるものの, 本邦での詳細な報告例はいまだにない. 今回われわれは, 右第6肋骨に発生したchondroblastomaの1例を経験したので報告する. 症例は15歳の女性で, 検診にて胸部X線写真上の異常陰影を指摘され, 当院を受診した. 単純X線写真, CT, MRIにて後縦隔腫瘍を疑い手術を施行した. 腫瘍は4.0×4.0×2.5cm大で, 胸腔内に突出する形で右第6肋骨骨端部に固着していた. 周囲は被膜に覆われ, その他の部位への浸潤は認めなかった. 実質は柔軟肉芽腫様を呈しており, 病理組織学的にchondroblastomaと診断された. 掻爬術を施行したところ, 術後15ヵ月経過した現在, 再発の徴候もなく健在である. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 肋骨, 原発性骨腫瘍, chondroblastoma |