アブストラクト（40巻2号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 胸腔内胸壁型脂肪腫の1例 |
|---|---|
| Subtitle ： | 症例 |
| Authors ： | 日下貴文, 大久保哲之, 長谷川直人, 岡安健至, 田辺達三 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 北海道大学医学部第2外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 40 |
| Number ： | 2 |
| Page ： | 316-319 |
| Year/Month ： | 1992 / 2 |
| Article ： | 報告 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 胸腔内脂肪腫は比較的まれな疾患である. われわれはCharcot-Marie-Tooth病に合併した胸腔内胸壁型脂肪腫の1例を経験した. 症例は16歳, 男性 .Charcot-Marie-Tooth病による尖足に対しての術前検査で胸部異常陰影を指摘された. 画像診断の結果, 胸腔内胸壁型脂肪腫と診断された. 腫瘤は容易に摘出でき, 病理組織所見も脂肪腫であった. 文献上集計しえた胸腔内胸壁型脂肪腫は22例であり, 10歳以下と41～60歳に多く, 後上胸壁に多く発生する傾向がみられた. CT, MRIにより本症の術前診断はある程度まで可能となった. しかし, 脂肪腫と脂肪肉腫との鑑別は完全ではなく, 手術が可能であるならば外科的切除をすべきだと思われる. 文献上, Charcot-Marie Tooth病に胸腔内脂肪腫を合併した報告はなく, 両者の因果関係も不明であり, 今後の検討が待たれる. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 胸腔内脂肪腫, 胸壁型脂肪腫, Charcot-Marie-Tooth病 |
