アブストラクト(40巻3号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 症候性頸動脈狭窄を合併した冠状動脈閉塞症に対する一期的外科治療の2治験例
Subtitle : 症例
Authors : 福田幾夫, 木川幾太郎, 河野元嗣, 重田治, 山吹啓介, 藤井裕介
Authors(kana) :
Organization : 筑波メディカルセンター病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 40
Number : 3
Page : 413-418
Year/Month : 1992 / 3
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 頭蓋外内頸動脈狭窄による重症脳虚血と虚血性心疾患を合併した2例を報告した. 症例1は左内頸動脈狭窄による一過性脳虚血発作を主訴に入院した冠状動脈3枝病変例, 症例2は右半身麻痺を主訴に入院した両側内頸動脈狭窄, 冠状動脈3枝病変例でともに頸動脈, 冠状動脈病変がそれぞれ重症であったため内頸動脈内膜摘除術とACバイパス術を一期的に行い, 神経学的合併症も残さず救命しえた. 頸動脈病変,冠状動脈病変ともに重症な症例における一期的手術は有用であると思われた. 欧米では内頸動脈の狭窄性病変と虚血性心疾患の合併例の報告は多いが, 本邦での報告は少ない1)~3). また両者を合併している場合にはどちらの治療を優先させるかが問題となる. 最近著者らは重症の脳虚血に重症冠状動脈狭窄を合併した2例を経験し, 救命しえたので報告し, 特に治療の優先順位について検討を加えた. 症例 症例1:72歳, 男性. 主訴:右半身脱力発作.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 内頸動脈狭窄症, 一過性脳虚血発作, 狭心症, ACバイパス術, 内頸動脈内膜摘除術
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