Title : |
肺に発生したCellular schwannomaの1手術例 |
Subtitle : |
症例 |
Authors : |
井上雅晴, 丸山嘉一, 古畑善章, 笠原大城, 田中勲, 武村民子* |
Authors(kana) : |
|
Organization : |
日本赤十字社医療センター胸部外科, *日本赤十字社医療センター病理 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
40 |
Number : |
10 |
Page : |
1951-1954 |
Year/Month : |
1992 / 10 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
神経性腫瘍が肺に発生することは極めてまれである. この中Schwannomaは全症例の1/4を占めているが1), Malignant schwannomaを含めても今日までに報告されている症例は46例にすぎない. 1935 年以来Stout2)の基準を充すものをSchwannomaと診断してきたが, 1981年Woodruff3)は従来のSchwannomaとは幾かの点で明らかに異なる病理組織所見を示す腫瘍について報告し, Cellular schwannomaと命名した. この腫瘍は本来は良性であるのにかかわらず, 悪性と見誤りやすい病理組織所見のため悪性腫瘍と誤診されることが多く, 神経性腫瘍の鑑別診断の上で重要である. 後腹膜と後縦隔が好発部位であり, われわれの調べえた範囲では肺に発生した症例はまだ報告されていない. また, 肺に発生したSchwannomaとして報告された46例についても再検討を行ってみたがCellular schwannomaと思われる症例を見出すことはできなかった. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
肺腫瘍, 神経性腫瘍, Cellular schwannoma, Verocay's body |