アブストラクト（42巻3号：日本胸部外科学会雑誌）
| Title ： | 肺葉切除術後の運動耐容能の検討-術側肺血流の変化から- |
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| Subtitle ： | |
| Authors ： | 根津邦基, 飯岡壮吾, 櫛部圭司, 澤端章好, 東条尚, 河内寛治, 北村惣一郎 |
| Authors（kana） ： | |
| Organization ： | 奈良県立医科大学第3外科 |
| Journal ： | 日本胸部外科学会雑誌 |
| Volume ： | 42 |
| Number ： | 3 |
| Page ： | 340-345 |
| Year/Month ： | 1994 / 3 |
| Article ： | 原著 |
| Publisher ： | 日本胸部外科学会 |
| Abstract ： | 肺葉切除術後の運動耐容能低下と肺血流シンチ検査よりみた術側肺血流の変化との関係について検討した. 対象は定型的肺葉切除術適用の肺癌患者28例である. 全例で術前と術後3ヵ月目に, 自転車エルゴメーターによる運動負荷試験と肺血流シンチ検査を施行し, 術後の運動耐容能低下度と術側肺血流量比低下度との関係について検討した. 術前後の最大酸素摂取量(Peak Vo2)の低下率には, 切除亜区域数による違いを認めなかった. 術側肺血流比の低下率(ΔQ)と最大酸素摂取量の低下率(ΔPeak Vo2)との関係は, 6亜区域切除例(右上切14例)でr=＋0.80(p<0.01), 葉切除施行全例(28例)でr＝＋0.74(p<0.01)の強い正の相関関係を認めた. 術後呼吸器合併症として無気肺と肺瘻を来した症例では明らかに術側肺血流比の低下と術後運動耐容能低下を認めた. 以上により, 術前後に行う安静時肺血流シンチ検査により術後運動耐容能の予測が可能であると判断した. |
| Practice ： | 臨床医学：外科系 |
| Keywords ： | 肺葉切除, 運動耐容能, 肺血流比, 術後合併症 |
