アブストラクト(42巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : Rastelli術後遠隔期の右室流出路心外導管機能不全に対する再手術法-心外導管外皮膜(peel)を利用した単弁付きパッチ再建術-
Subtitle :
Authors : 門場啓司, 中埜粛, 島崎靖久, 川田博昭, 飯尾雅彦, 松田暉
Authors(kana) :
Organization : 大阪大学医学部第1外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 6
Page : 839-844
Year/Month : 1994 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 異種生体弁付き心外導管(conduit)の遠隔期狭窄に対する再手術に, conduitの外側に出来たpeelを床として残し前面を単弁付きパッチで再建する方法を8例に行った. 症例はPseudo-truncus 3, TGA(III)3, Truncus 1, 修正大血管転位症1例であった. 手術死亡はなく, 病院死が1例あった. 右室流出路の収縮期圧較差は術前40~102(平均80.3)mmHgから術後5~43(平均16.0)mmHgへ減少した. パッチとしては初期の例に切開したGolaski人工血管を, その他は異種心膜を用いた. 最年少例(再手術時4歳)を含む3例は術中及び術後無輸血で経過した. Golaski人工血管をパッチとして用いた1例でパッチの瘢痕収縮が一因と思われる再々狭窄のため手術を必要とした. 本手術法は, 使用するパッチの材質の選択及びpeelの遠隔に関し今後の検討を要するが, 簡便且つ有用な術式であると思われた. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:839-844)
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 心外導管, 再手術
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