Title : |
Marfan症候群に合併した解離性大動脈瘤に対する二期的拡大再建手術症例の検討 |
Subtitle : |
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Authors : |
宮城和史*, 古謝景春*, 国吉幸男*, 伊波潔*, 赤崎満*, 下地光好*, 久貝忠男*, 鎌田義彦*, 城間寛*, 草場昭*,** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*琉球大学医学部第2外科, **琉球大学地域医療センター |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
42 |
Number : |
7 |
Page : |
1027-1031 |
Year/Month : |
1994 / 7 |
Article : |
原著 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
Marfan症候群に合併する心大血管病変は, 進行性のため予後は不良とされる. 今回4例のMarfan症候群に対し, 二期的拡大再建手術を施行した. それぞれの術式は, 症例1:I型解離に上行弓部置換後2年10ヵ月目に胸部下行全置換施行症例, 症例2:IIIb型解離に胸部下行置換後10ヵ月目に胸腹部全置換施行症例, 症例3:I型解離にBentall変法手術兼上行弓部下行置換(T7の高さまで)術後1ヵ月目に胸腹部置換施行症例, 症例4;II+IIIb型解離にBentall変法手術兼上行弓部下行置換(T8の高さまで)術後5ヵ月目に胸腹部置換施行症例の計4例であった. 手術死亡はなく良好な結果を得たが, 症例2に術後2年11ヵ月後に突然死がみられ, AAEに起因するII型解離の破裂による心タンポナーデが原因と推測された. Marfan症候群に伴う解離性大動脈瘤に対する手術は, 遺残解離腔の拡大による破裂の危険や新たな瘤の発生等がみられるため, より広範囲の置換が望ましいと思われる. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:1027-1031) |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
Marfan症候群, 解離性大動脈瘤, 二期的拡大再建術 |