アブストラクト(42巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 感染性心内膜炎による乳頭筋完全断裂の1治験例
Subtitle : 症例
Authors : 寺井浩, 岡田祐二, 浜谷秀宏, 杉木健司, 大野猛三
Authors(kana) :
Organization : 北海道大野病院心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 42
Number : 7
Page : 1101-1104
Year/Month : 1994 / 7
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 43歳, 男性. 感冒様症状を初発症状とした感染性心内膜炎のため後乳頭筋完全断裂により急性肺水腫となった症例を緊急僧帽弁置換術にて救命しえた. その診断には気管内挿管, 補助呼吸下で行った経食道エコー法が最も有効であった. 断裂乳頭筋の細菌培養によりStaphylococcus epidermidisが同定された. (日本胸部外科学会雑誌1994;42:1101-1104)僧帽弁乳頭筋完全断裂は急激な僧帽弁閉鎖不全のため重篤な左心不全となるが, その発生頻度は低く, しかもその原因に関しては本邦における報告のほとんどが心筋梗塞か外傷に起因するものである. 今回, われわれは臨床経過及び経食道エコーにて感染性心内膜炎が原因と考えられる後乳頭筋断裂による僧帽弁閉鎖不全の診断を確定した一症例に対して, 緊急僧帽弁置換術を行い良好な結果を得たので報告する. 「症例」症例:43歳, 男性. 主訴:全身倦怠感, 呼吸困難.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 感染性心内膜炎, 乳頭筋完全断裂, 僧帽弁閉鎖不全, 僧帽弁置換術
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