アブストラクト(45巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 頸縦隔型胸腔内脂肪腫の1例
Subtitle :
Authors : 北見明彦, 鈴木隆*
Authors(kana) :
Organization : 静岡赤十字病院外科, *昭和大学藤が丘病院胸部心臓血管外科
Journal : 日本胸部外科学会雑誌
Volume : 45
Number : 4
Page : 624-627
Year/Month : 1997 / 4
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸腔内から頸部に連続した頸縦隔型脂肪腫の1例を経験した. 症例は3歳, 男児. 主訴は微熱と乾性咳漱であった. 胸部単純X線写真にて右上縦隔陰影の異常が認められ, 胸部CT, MRI写真では後縦隔から頸部へ連続する内部不均一の腫瘤像が確認された. 成熟型奇形腫あるいは脂肪腫などを疑い, 胸骨正中切開+頸部切開下に手術を施行した. 腫瘍は表面平滑で被膜を有し, 肺, 上大静脈などへの浸潤は認めなかった. 更に前方開胸を追加し腫瘍を一塊として摘出した. 腫瘍の大きさは約11X6X8cm, 病理学的には脂肪腫であった. 画像上認められた内部不均一な部分は, 脂肪の粘液変性によるものであった. 術後, 軽度のHorner症候群を合併したがその他の術後経過は良好であった.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords : 頸縦隔型脂肪腫, 粘液変性
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