アブストラクト(45巻4号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸腔鏡下に緊急手術を施行した2例 |
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Subtitle : | |
Authors : | 山田勝雄*, 内田安司, 井上昭一, 村瀬允也* |
Authors(kana) : | |
Organization : | *名古屋大学医学部胸部外科, 国立名古屋病院胸部外科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 45 |
Number : | 4 |
Page : | 632-634 |
Year/Month : | 1997 / 4 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 近年, 胸腔鏡下に行われる手術は呼吸器外科の領域のみならず, 心臓・血管外科の領域まで拡大している. 呼吸器外科の領域に限っても, ブラ・良性腫瘍等の肺部分切除に留まらず, 郭清を含めた肺癌の手術にも適応が広がっている. しかしそのほとんどが待機手術であり, 緊急手術を胸腔鏡下に施行した報告は少ない. われわれは最近, 気胸を伴った胸腔内異物と血気胸の2症例に対し胸腔鏡下に緊急手術を施行し, 良好な結果を得たので報告する. 症例1:外傷により1辺3cm大のガラス片が右胸腔内に入り込み気胸を伴ったものであり, ガラス片摘出を胸腔鏡下に行った. 症例2:ブラが破れ気胸になり索状癒着部が裂けその部位からの出血が持続したものであり, 止血及びブラ切除を胸腔鏡下に行った. 緊急手術といえども適応があると考えられる症例に対し胸腔鏡下に手術を行うことは, 手術侵襲や術後疼痛が少なく手術創が小さいなどの利点があり有用性が高い. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 胸腔鏡下緊急手術, 胸腔内異物, 血気胸, 索状癒着 |