アブストラクト(45巻9号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 術後15年目に再手術を行った気管支嚢胞の1例 |
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Authors : | 小延俊文, 齊藤幸人, 梅本真三夫, 中尾佳永, 今村洋二, 岡村明治* |
Authors(kana) : | |
Organization : | 関西医科大学胸部外科, *関西医科大学病態検査科 |
Journal : | 日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : | 45 |
Number : | 9 |
Page : | 1557-1561 |
Year/Month : | 1997 / 9 |
Article : | 報告 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 気管支嚢胞は先天性縦隔嚢胞の40~50%を占める発生頻度の高い腫瘤であるが, 手術後再発例に関する報告は少ない. 今回われわれは初回手術後15年目に再手術を行った気管支嚢胞の1例を経験した. 症例は57歳, 男性. 既往歴として, 42歳時に他院にて気管支嚢胞切除術を受けている. 術後15年目に右季肋部不快感と感冒様症状にて近医受診し, 胸部X線上異常陰影を指摘され当科紹介となった. 胸部CT, MRIにて右中間気管支幹直下に卵円形の腫瘤が認められ気管支嚢胞の再発を疑い, 手術を施行した. 嚢胞は肺と強固に癒着し, 嚢胞の頭側は中間気管支幹下面に強固に癒着していた. 摘出標本は15年前の組織所見と同様で, 嚢胞壁は多列線毛円柱上皮で被われ気管支嚢胞と診断された. 先天性嚢胞性疾患で, 手術時に異常原基が残存した場合, その疾患が再発する可能性がある. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : | 先天性縦隔嚢胞, 気管支嚢胞, 再発 |