Title : |
特異な形態を呈した, 大動脈縮窄症(管状低形成)に伴った胸部大動脈瘤の1例 |
Subtitle : |
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Authors : |
浅野宗一*,***, 村山博和*, 中川康次*, 中村常太郎*, 瀬崎登志彰** |
Authors(kana) : |
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Organization : |
*千葉県立心肺センター鶴舞病院心臓血管外科, **千葉県立心肺センター鶴舞病院麻酔科, ***高知医科大学第2外科 |
Journal : |
日本胸部外科学会雑誌 |
Volume : |
45 |
Number : |
9 |
Page : |
1572-1575 |
Year/Month : |
1997 / 9 |
Article : |
報告 |
Publisher : |
日本胸部外科学会 |
Abstract : |
症例は55歳, 女性. 生来健康. 健診で胸部X線写真にて上縦隔異常陰影指摘され, 精査にて管状低形成型の大動脈縮窄症に合併した胸部大動脈瘤と診断. 心合併奇形は認めなかった. 縮窄は左総頸動脈分岐直後から左鎖骨下動脈分岐直後までで, 動脈瘤は左総頸動脈と左鎖骨下動脈の間で, 縮窄部側壁より頭側に嚢状に突出していた. 手術は脳分離体外循環下に, 左総頸動脈分岐後-下行大動脈及び左鎖骨下動脈を人工血管置換し, 経過順調. まれに大動脈縮窄症には, 縮窄部の中枢側又は末梢側で動脈瘤の合併することが知られている. 本症例では瘤が縮窄部より突出した特異な形態を呈しており, また縮窄が管状低形成型であり極めてまれであると考えられた. |
Practice : |
臨床医学:外科系 |
Keywords : |
大動脈縮窄症, 管状低形成, 胸部大動脈瘤, tubular hypoplasia |