アブストラクト(1巻4号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸廓成形術に於ける手術量と呼吸機能の研究(第1報)
Subtitle :
Authors : 高橋雅俊, 篠井
Authors(kana) :
Organization : 東京醫科大學外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 1
Number : 4
Page : 225-236
Year/Month : 1953 / 10
Article : 報告
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章緒言並びに文獻概要」肺結核に對する虚脱療法として, 胸成術が極めて優秀なる方法であることは既に諸家の認める所であるが, 其の缺點として手術侵襲が大であるのみならず, 術後に起る肺機能の低下が甚しく, 特に手術後短時日間に於ける呼吸障碍のため豫期に反した結果を得る事も稀ではない. 從つて胸成術を施行するに當つては日常我々は術前の呼吸機能を充分測定して, 合理的なる手術量を決定することを怠つてはならない. 然し, 實際問題として肺活量, 呼吸停止時間, 肺能力, 曠置量等を測定して, それに合致する手術量を決定しても猶且つ, 術後不測の呼吸障碍を惹起する場合が少くない. この樣なことは術側と反封側肺の状態に關係することが多く, 術後の奇異呼吸, 縦隔洞動揺がその主因をなすのである. 如斯. 理論と實際が合致しない所似は今日迄肺機能が左右兩肺の總合機能の面からのみ論じられたからであつて, 加うるに術後に起る肺機能の變動の實態が充分究明せられていなかつたことにも起因するのである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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