アブストラクト(2巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺切除術後氣管支斷端の氣管支造影法による分析と. その臨床的意義について
Subtitle :
Authors : 吉村輝仁永1)2), 清水健太郎1), 宮本忍2)
Authors(kana) :
Organization : 1)東京大學醫學部第一外科教室, 2)國立東京療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 1
Page : 1-19
Year/Month : 1953 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「まえがき」肺結核にたいする肺切除術の窮極の目的は, 氣管支斷端の永久的完全閉鎖に拌う結核菌の陰性化であり, それは, 膿胸, 氣管支瘻, 氣管支斷端結核, および, 殘存肺における活動性結核病巣の有無に左右せられる. ストレプトマイシン(以下SMと略記す)の登場以來, 早期におこる手術合併症は著しく減少したということは, Bailey1), Moore2), Murphy3), Overholt4), 卜部5), 鈴木6), 宮本7)などの齊しく認めるところであるが, 晩期合併症は跡を絶たず, Veterans Administration SM.Comferenceは, SM, 術前使用例の肺切除において, 上記合併症が増加の傾向にあることを警告している. 叉國立東京療養所において行われたSM. 併用肺切除69例についての私の行つた排菌源の追跡10)においては, 膿胸氣管支瘻および, 氣管支斷端の結核に由來する例が, それぞれ全排菌例の25%を占めており, 肺切除術の豫後を左右するこれ等の合併症についての研究は, 肺切除術が普及するに從い, ますます重大な研究課題であることを示している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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