アブストラクト(2巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸廓成形術に於ける手術量と呼吸機能の研究(第3報)
Subtitle :
Authors : 高橋雅俊, 篠井
Authors(kana) :
Organization : 東京醫科大學外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 1
Page : 43-56
Year/Month : 1953 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第8章胸廓成形術に於ける肺曠置量と肺萎縮量の問題」胸成術を實施するに當つては, 術前に於ける患者の呼吸機能の示す所に從つて曠置量を豫測し, それに應じて手術量を決定することが大切である. 然るに從來までの方式に從つて曠置量を決定し, 手術を行つたものに於いても實際上は往々違算を見, 術後に豫想外の呼吸障碍に遭遇することが尠くない. これは手術によつて實際に失われた肺機能即ち萎縮量と術前に豫測した理論的な曠置量が一致しない爲めであつて, 胸成術實施上極めて重要な問題である. 私は既に章を追うて述べた如く. 術後の肺機能の低下度は一時的に切除する肋骨數や術前に既在やる肺肋膜病變と密接な關係があることを明かにしたが, これ等の觀點から曠置量と萎縮量との關係を追究して見たいと思う. 第1節研究方法 術前の呼吸機能檢査としては, 從來まで種々な方法があるが, 私は術前に豫測した武田氏肺曠置量と術後に失われた肺容量とを比較し, 曠置量と萎縮量の平衡が如何なる場合に破れるかを吟味したのである.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ