アブストラクト(2巻2号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 氣管支擴張症の成因に關する知見補遺(氣管支動脈及び肺動脈結紮實驗に關聯して) |
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Subtitle : | |
Authors : | 山下政行, 長澤直幸, 長石忠三 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 京都大學結核研究所外科療法部 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 2 |
Number : | 2 |
Page : | 71-78 |
Year/Month : | 1954 / 2 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | [緒言] 氣管支擴張症に就いては, Laennec(1819)以来多數の報告があるが, 氣管支造影法や肺切除術の發達に伴い, 近年にわかに注目される様になつている. 殊に肺結核症に伴う氣管支擴張に就いては臨床的, 病理學的並びに病態生理學的に次第に闡明されつつある様に思われる. 併しながら, 氣管支擴張症の成因に就いては尚不明な點が少なくない. 我々は本症の成因に就いて種々檢討しつつあるが, 肺血管の研究に關聯し, 健常動物の肺動脈と氣管支動脈とを同時に結紮した所, それ等両血管系の分布範圍の全般に渉り, 著明な氣管支擴張を招来したので, その成績の大要を述べ, 氣管支擴張症の成因に就いて二, 三考察したいと思う. [1〕研究對象及び研究方法] 研究對象:研究對象としては26匹の成犬を用いた. 研究方法:肺動, 静脈及び氣管支動脈等を夫々單獨に結紮し, 更に少數例では氣管支動脈と肺動脈とを同時に結紮し, 術後3日, 7日, 1ヵ月月及び3ヵ月等を經て, 動物を失血によって死亡せしめ, 血管結紮を行つた各肺葉に就いて病理學的に檢索した. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |