アブストラクト(2巻2号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肺結核の豫後と喀痰中の結核菌形態との關係 第1編 基礎的實驗
Subtitle :
Authors : 三宅和夫, 河合直次
Authors(kana) :
Organization : 千葉大學醫學部第1外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 2
Page : 78-86
Year/Month : 1954 / 2
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 細菌がその培養要約によって, 甚しく原形と異つた種々の形態をとることは, 古くから知られている. 恩師河合教授1)はアニリン色素加寒天培養基上における各種細菌の異常形態について詳細な研究を行つている. すなわち異常形態形成の程度は, 細菌發育阻止作用を示す色素濃度と正比例しグラム陰性非芽胞形成菌が最も著明に異常形態を示し, 實に多種多様に渉るが, 大體において長絲状, 紡錘歌, 球状, 分枝状, 棍棒状, 巻髪状, 螺旋状等で, 太さ, 染色度は種々の程度を示し, かつこれ等諸形の移行型と見做すべきものも, また多數に認められると報告している. 近時結核菌の形態に對する研究が進むにつれて, その多形態性について多くの報告があり, 結核菌もまた培養條件の相違により, 形態の異常を來すことが認められるようになって來た. そこで私は菌發育阻止物質(アニリン色素, 抗生物質)加結核菌培養基の發育阻止濃度附近の菌形態の異常を詳細に觀察し, 一方肺結核患者喀痰中の結核菌形態の異常と比較檢討し, 菌形態より肺結核の症状及び豫後を推察せんとした.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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