アブストラクト(2巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 氣管内麻醉に關する研究 第2篇 急性炭酸ガス蓄積及び急性酸素缺乏に就いて
Subtitle :
Authors : 石井正文, 木本誠二
Authors(kana) :
Organization : 東京大學醫學部木本外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 5
Page : 355-367
Year/Month : 1954 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1章 緒言] 第1篇に於て述べた如く, 閉鎖循環吸収式氣管内麻醉器を使用して施行せる開胸手術に際しては, 動脈血の炭酸ガス含有量の増加Pcc2の上昇が認められる. 普通はその程度は輕くそのための臨床症状は表面に現われないのであるが, 時には氣管内麻醉中の偶發症としては高度の炭酸ガス蓄積, 或は酸素缺乏が發生し救い難い事態に陥ることがある. 從來炭酸ガス蓄積時及び酸素缺乏時に於ける呼吸循環系の變化に就いては多くの研究がなされ幾多の發表(Dripps1), Spencer2), Chambers3))がある. 叉所謂化學反射の態度に對しては麻醉劑の種類, 及び麻醉深度が著明に影響を及ぼし, 麻醉によつて生體の反應が著しく修飾されて現われ極めて複雑な様相を呈する. この點に關してもこれまで若干の文獻的記述(Watrous4))はあるが, 未だ充分明かにされている譯ではない.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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