アブストラクト(2巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 吸入麻醉における氣管内挿管の心電圖學的研究
Subtitle :
Authors : 野崎繁博
Authors(kana) :
Organization : 慶大外科
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 5
Page : 382-392
Year/Month : 1954 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 氣管内挿管法による吸入麻醉は, 廣い適應があり, とくに, 呼吸循環障碍をともない易い胸部手術において, 缺かすことができない. したがつて本法は, わが國においても, 急速に普及されつゝある現状であるが, 反面, 挿管による障碍も檢討されねばならない. 生體が無麻醉下にあれば, 挿管操作は, それ自體が, 呼吸循環系に大きな障碍を與える. これを吸入麻醉下に行えば, 麻醉劑による影響が潛在し更に, その種類, 組合せ, 麻醉深度のあり方によつて, 挿管自體の影響は複雑となる. 心障碍ある者患の吸入麻醉において, 抜管叉は氣管内吸引による心停止の報告1)9)10)もみられ, 私共も, 食道全剔出術後2日目, 氣管支鏡下に分泌物を吸引したさいの, 心停止例を經験している2). これらの發生因子は, 喉頭・聲門の刺戟によるvago-vagal reflexが考えられる. 更に, その發生をうながす要素として, asphyxia状態の存在が注目されており, 3)4)5), 教室の依田等の實驗成績6)7)によつても, その事實が認められている.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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