アブストラクト(2巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部手術に對する硬膜外麻痺法の研究(續篇)(手術時の出血量及び呼吸機能に對する影響)
Subtitle :
Authors : 後藤清太郎
Authors(kana) :
Organization : 國立療養所 村松晴嵐荘
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 5
Page : 393-394
Year/Month : 1954 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸部手術に對する硬膜外麻痺法についてば既に胸部外科(第6巻, 第1號. 1953)に於て述べた通りであり, 現在迄に本麻痺法施行例數は374例であるが前述の結論と變つた所見は認められない. 尚硬膜外麻痺法による手術例の術中出血量, 及び硬膜外麻痺法の呼吸機能に對する影響の問題を更に檢討した. I 硬膜外麻痺法と出血量との關係 硬膜外麻痺法による胸成術例と局所麻痺法による胸成術例の手術中の出血量を重量法により測定し比較檢討した. 第1表に示す如く硬膜外麻痺例に出血量が少かつた. 此の原因は胸部外科(第6巻, 第1號. 1953)の血壓の項で述べた如く, 硬膜外麻痺例に血壓の降下するものが多い事によるものと考えられる. II.硬膜外麻痺法の呼吸機能に對する影響 a)硬膜外麻痺法施行前後の肺活量の變化 硬膜外麻痺法施行前の肺活量と施行後皮膚に麻痺が出現してからの肺活量の變化をKYS型濕式肺活量計を用いて測定し檢討した. 第2表に示す如く麻痺施行の前後に於て有意の差は認められなかつた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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