アブストラクト(2巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 結核肺の氣管支に關する研究 第2編 氣管支造影の斷層撮影に依る結核肺氣管支の研究
Subtitle :
Authors : 後藤三郎1)2), 岩井孝義1), 坂井兼清2)
Authors(kana) :
Organization : 1)京都大學結核研究所, 2)國立島根療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 6
Page : 421-425
Year/Month : 1954 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [第1節 緒言] 一般に氣管支造影は, 沃度油(邦製モルヨドール)を造影劑とし氣管支樹の正面像と側面像を撮影してこの両者から氣管支の分岐並に氣管支内腔の異常所見を立體的に把握しようとするものである. 造影劑の改良の必要も叫ばれており又従來の方法の外に立體撮影法1)2)が行われている. 近時胸部外科の進歩と共に肺結核主病集の局在部位の診斷法として殊に氣管支造影法が重要視されて來た. 即ち熊谷ら3)は氣管支造影法は病巣の所屬氣管支(ときには灌注氣管支)を如實に示すものであるから絶對缺くことが出來ない診斷法であるが, これには背腹方向と側方との2方向から撮影することが必要でありこの2方向撮影によつて氣管支の走向が立體化され所屬氣管支が最も確實に把握されると強調している. 然し乍ら又氣管支造影法はモルヨドールによる造影像を明確に撮影せんがため硬いX線を使用する必要がありそのために氣管支像は明瞭に撮影される代り病巣の陰影は不鮮明化乃至消失することが多い.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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