アブストラクト(2巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部レ線像, 殊に氣管支造影像と切除肺の病理學的所見との比較觀察
Subtitle :
Authors : 久保克行, 西村正禮, 水谷弘, 秋山文彌, 中川信郎, 山中通弘, 荒川三郎, 城鐵男
Authors(kana) :
Organization : 國立療養所貝塚千石荘
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 2
Number : 6
Page : 425-433
Year/Month : 1954 / 10
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [緒言] 肺結核に對して肺切除術, 殊に肺區域切除術, 部分切除術, 及び結核腫剔除術等の小部分の切除術が盛んに行われるようになつてくると, 諸種胸部レ線像により, 肺及び氣管難病變を精査することは, 手術適應を決定する上に必要缺くべからざる所である. この目的の爲に, 我々は, 術前の胸部レ線像, 殊に氣管支造影像と切除標本の病理學的所見とを比較觀察した. 肺葉切除術及び一側肺全剔除術により切除した肺標本は, その病巣が手術の對象として比較的輕症乃至中等症で, 而も空洞その他の重要な病巣を含む點で, 病理解剖學的に好個の材料を提供するものであるから, 胸部レ線像と肺標本の病理學的所見とを比較する目的では, 両者の時間的間隔が短く, 剖檢材料を使用する場合に比べてはるかに好適であると考えられる. [I. 檢査對象] 檢査對象は當荘入荘中の肺結核患者のうち, 肺葉切除術乃至一側肺全剔除術を行つた31症例である. これ等の症例に對し, 手術前1ヵ月以内に胸部レ線撮影, 即ち, 單純背腹撮影法, 斷層撮影法及び氣管支造影法を行い, 術後切除肺の病理學的檢索を行つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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