アブストラクト(3巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部手術と心肺性ガス動態
Subtitle :
Authors : 梅田博道, 石田二郎
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大學醫學部内科學教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 1
Page : 1-13
Year/Month : 1954 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [I 諸言] 近年麻醉學の進歩と共に肺結核を始めとして肺癌, 氣管支擴張症, 各種心疾患等の胸部手術が長足の進歩をとげるに從い, 肺機能に對する關心が昂つて來た. 肺の機能を多少犠牲にして病巣を排除する以上, 胸部手術の施行に際し肺機能を無視出來ないのは當然である. 術前には適應の決定, 手術量の決定, 手術危險の豫測に, 術後には囘復の程度を知り, 社會復歸の基準に肺機能檢査が重要なわけである. 肺の機能は元來心機能と密接な關係があり, 最近では心肺機能として一括して考えられる様になつて來た. 笹本は既に心肺動態なる概念を提唱し, 肺の機能を換氣, ガス交換, 肺循環の3つに分けている1). 心肺性動態を構成する因子としては, 血液動態, ガス動態, 血液相及びガス相ガス代謝, 酸鹽基平衡, 鑛物代謝があり, これらの中, ガス動態としては換氣, 肺容量, 換氣速度, 換氣の壓, 換氣能力, 吸氣の分布などが考えられる. 著者は各種胸部手術の術前, 術後に於ける肺容積區分, 殘氣量, 分時最大換氣量(M.B.C.)を測定し, 殘氣率, 肺内ガス混合, 換氣豫備量, 換氣豫備率, Air Velocity Index(A.V.I.)及び時間肺活量を考察した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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