アブストラクト(3巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸部手術に於けるガス・血液分布關係に就て
Subtitle :
Authors : 伊賀六一, 石田二郎
Authors(kana) :
Organization : 慶應義塾大學醫學部内科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 1
Page : 19-25
Year/Month : 1954 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 心肺性動態に關する研究は, 我が國に於いても, 最近著しい進歩をみせたが, その胸部手術中に惹起する種々經過, 例えば導入麻醉, 挿管操作, 肺萎縮, 閉胸等の心肺性動態に對する研究は末だ多くはなされていない. 特にガス・血液分布關係(Ventilation-Perfusion-Relationships1)2))に關する報告は少い. 我々は直達療法及び胸廓成形手術をうけた患者19例に就いて, その胸部手術中の經過に從って, ガス・血液分布關係を觀察した. 實験方法:我々は術前, 心臓カテテリゼーシヨン3)を施行し, カテーテルを肺動脈本幹にて固定した. Cournand型動脈廣陵置針を上搏動脈又は股動脈に穿刺固定し, それより混合動脈血を採血し, 同時に, 肺動脈本幹に固定しておいたカテーテルより混合静脈血を採血した. 採氣は麻醉器のマスクに呼氣及び呼氣の側に夫々一方交通のバルブを取りつけ, 各々を採氣した. ガス分析は, Van-Slyke-Neil14)の方法により血液ガスを, 同じくVan-Slyke-Neillの方法又はScholander微量ガス分析装置5)による方法によって氣體ガスの分析をしたpHはCambrigeのpH計6)にて測定した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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