アブストラクト(3巻1号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 代償性肺氣腫が肺結核に及ぼす影響に關する實驗的研究 第2篇 氣腫肺に於ける結核の進展状況
Subtitle :
Authors : 米村博臣1)2), 辻村秀夫1), 松岡茂2)
Authors(kana) :
Organization : 1)長崎大學醫學部外科學第二教室, 2)長崎大學醫學部病理學第二教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 1
Page : 25-36
Year/Month : 1954 / 12
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : [諸言] 近時胸部外科領域の發達は化學療法並びに麻醉法の確立と共に目覺ましいものがある1)2)3)4)5). 特に虚脱療法としての胸廓成形術は殆んど完成の域に達している6). 而して胸廓成形術等の虚脱療法に依つても尚治癒しない空洞乃至病巣に對しては, 所謂直達療法を適用せんとする方向に進みつつある. 切除若くは其の他の直達療法を要する如き大空洞, 病巣がある揚合には, 他肺葉に何等結核病變を認めないと言う事は甚だ稀であるから, 他肺葉病巣の術後に對する推移に對しては最も深い考慮が拂われなければならない. 一側肺或いは一肺葉が種々な原因に依つて萎縮を起し, 機能減退乃至機能廢絶を來した場合, 他肺葉が旺盛な代償機能を營む事はすでに明らかにされて居るが, 7)8)9)10)一方この爲過重の負擔を蒙るが故に非活動性の病變をも再燃せしめ, 或いは小病巣を擴大せしめて症状を増悪するものと一般に考えられている11)然し他方, 重患側肺の虚脱, 機能廢絶が却つて他肺葉の病變をも輕快せしめて良結果を得る場合のある事も臨床的に經驗報告されている12)13)14).
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
このページの一番上へ