アブストラクト(3巻5号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 僧帽瓣口狹窄の實驗的研究 (前編)僧帽瓣口狹窄の實驗的形成並に之による生存の限界
Subtitle :
Authors : 雲井康晴, 小澤凱夫
Authors(kana) :
Organization : 大阪大學醫學部外科學第一教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 5
Page : 356-363
Year/Month : 1955 / 4
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章緒言」近年心臓及び大血管に關する外科學の發逹は誠に目覺しいものがある. 殊に僧帽瓣口狹窄に封するBailey等1)の蓮合部切開術は畫期的な成果をおさめている. 然し僧帽辮口狹窄を實驗的に形成する事は, 從來極めて困難であつた爲, 本症の病態生理に就いては不明の點が多く, 從つて其の臨床症状の解明及び治療法等にも尚檢討を要する問題が多い. 私は以下述べる樣な, 僧帽瓣腱索を圍む環状結紮(Ring Ligature)を設置する方法を行うことによつて本症を形成し, 諸種の實驗的觀察の結果, 2, 3の新知見を得たので, 茲に發表し諸賢の御批判を仰ぎたい. 僧帽瓣膜機構の解剖及び生理の概要2)3)犬の僧帽瓣は大なる前瓣及び小なる後瓣よりなり, 兩瓣の境界部は交連部と稱せられる. 二つの乳頭筋は夫々この交連部に相當する心室壁に立ち, 兩瓣に腱索を途っている. 腱索は直接瓣膜縁に附着する多數の細小なもの及び瓣の心室面に附着する少數の強靱なものに分類されるが, この外心室壁より瓣膜に達するものもある.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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