アブストラクト(3巻6号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 肋膜腔の吸收機能及び「ヒアルロニダーゼ」の作用に關する臨床的磅究
Subtitle :
Authors : 村井出1)2), 河合直次1), 倉田庫司2)
Authors(kana) :
Organization : 1)千葉大學醫學部第一外科教室, 2)國立療養所千城園
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 6
Page : 457-466
Year/Month : 1955 / 6
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章研究目的, 對象及び方法」肺及び肋膜疾患に對する諸種の外科的療法に際し種々の化學療法劑及び抗生物質が全身的にも肋膜腔内にも使用せられているが, その効果と吸收機能とは重要な關係があるのは言をまたない. 「ヒアルロニダーゼ」は組織内の液體擴散を促進する作用があるので臨床上に種々應用せられているが肋膜腔内に用いた際の吸收機能に及ぼす作用並に臨床的應用については内外の丈獻に報告を見ない. 一方人工氣胸術中止後及び肺剥皮術肺切除手術の術後に於て一旦虚脱せられた肺が再膨脹するか否かはこれらの治療法の効果, 合併症の有無及び追加手術の要否を決定する重要な問題であるが, 現在のところ肺再膨脹を予知するための特別な檢査方法は報告を見ない. 著者は予備實驗として人體の正常及び病的肋膜腔の色素吸收機能及びそれに及ぼす「ヒアルロニダーゼ」の作用を研究し, その知見を基として「ヒアルロニダーゼ」による肋膜腔の吸收促進効果の程度により肺再膨脹を豫知する檢査方法を案出した. 本實驗に於て人工氣胸肺, 各種の術後肺等につきこの方法の實施, 適中性及び本態につき臨床的研究を行つた.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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