アブストラクト(3巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 肺切除後, 殘存肺の過膨脹と結核病巣との關係についての實驗的研究 |
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Subtitle : | |
Authors : | 後藤敏夫, 河合直次 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大學醫學部第一外科學教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 3 |
Number : | 6 |
Page : | 467-480 |
Year/Month : | 1955 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「まえがき」最近, 肺結核外科療法においては, その直達療法, 特に肺葉切除を中心とする切除療法が主流を占めるに至つたことは, 周知の事實である. ところが, 肺を切除するという治療手段には, 從来の虚脱療法と全く趣きを異にした問題が存在する. すなわち, 死腔が残存するために, 合併症の發生を来す危険のあることが最も重大な點であり, それ故に從来は主として補正胸成を追加して, 死腔を縮小せしめる方針がとられて来た. しかるに, 化學療法の發達は, この難問題をほとんど解決するに至り, 現在では切除療法後の膿胸, 氣管支瘻等の合併症は甚だ減少したと云い得るし, 一方, 胸部外科における病態生理の研究が進むにつれて, 胸成追加と残存肺の再膨脹との心肺機能の面における功罪が比較檢討され, 後者の肺機能障害が豫想外に少ない1)2)3)4)5)ことが判明した. 以上のような理由から, 最近では残存肺を積極的に再膨脹させて, 死腔の縮小を計ろうとする傾向になって来た. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |