アブストラクト(3巻6号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 僧帽瓣外科に關する基礎的研究-僧帽瓣閉鎖不全症の逆流實驗とその解剖學的考察- |
---|---|
Subtitle : | |
Authors : | 奧信夫, 小澤凱夫 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 大阪大學醫學部第一外科教室 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 3 |
Number : | 6 |
Page : | 535-543 |
Year/Month : | 1955 / 6 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「第1章緒言」Harken1), Bailey2), Brock3)及びMurray4)等によつて僧帽瓣々膜症の外科的治療の成功例が報告されて以來, 僧帽瓣膜の病理解剖, 並びに本疾患に對する外科的療法の研究は最も興味ある課題となつてきた. 殊に僧帽瓣口狹窄症に對する手術は, それ等の治療効果の極めて目覺ましいため, 現在に於ては慣例的治療と認められるようになったが, 閉鎖不全症に對する滿足すべき手術々式は未だ確立されていない. 又狹窄症に於ても, 僧帽瓣膜の病的變化の程度, 或はその樣相によつては, たとえ瓣口擴大が達せられても, 同時に瓣膜又は腱索等の重要組織の損傷によつて高度の閉鎖不全を惹起せしめて手術成績を著しく低下せしめ, その程度によつては, 誤つた切截部位の縫合によつて之を修復しない限り, 不幸な轉歸を招く揚合も稀ではない5). Cutler及びBeck6), 7), Souttar8)等による心臓外科初期の本症に對する手術的治療が不成功に歸した原因の多くも, 僧帽瓣膜の重要な瓣閉鎖機構の破壞による閉鎖不全症の惹起にあつたものである. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |