アブストラクト(3巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : OMS膜及びOMS管による食道缺損補填に關する實驗的研究
Subtitle :
Authors : 山本直, 奥田義正
Authors(kana) :
Organization : 北海道大學醫學部第二外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 7
Page : 565-583
Year/Month : 1955 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「第1章緒言」現今特に麻醉學の發逹と共に胸部外科特に食道外科も容易に行われて來ている事は周知の如くであるが, 管臓器としての食道缺損補填に關する移植の問題は必ずしも容易ではなく, この方面の研究は内外の文獻にも極めて少ないのである. Razzaboniが自家新鮮腸管を遊離移植した報告と, Enderlenが横隔膜隙より腸管膜莖を附した腸移植を行つた報告があるのみである. Berman(1952)は食道缺損部を合成樹脂のチユーブ(特にPolyethylen tube)やVitallium, Tantalum等によつて補綴し, このチユーブの周圍に線維鞘ができるのを待つて食道鏡下でチユーブを抜去すれば完全に食道の代用ができるといゝ, これを數例の患者に試みたと報告しているが, その後その成績については報告されてはいない. その後. ドイツにおいてKuhtz(1952)がGrossの血管移植の研究に示唆を受けて, 同種血管をTyroid氏液に4日間保存したものを移植して成功したが, 移植部の狹窄が起る缺點があり, 4%Neutral Formolに貯えたものは刺戟が強く使用に堪えないので, 結局は新鮮な或いはTyroid氏液に貯えた同種食道が狹窄を起さない點で最もよいと結論している.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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