アブストラクト(3巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 胸廓成形術が肺機能に及ぼす影響
Subtitle :
Authors : 川村正郎
Authors(kana) :
Organization : 國立宮城療養所
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 7
Page : 584-595
Year/Month : 1955 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 胸廓成形術が肺機能に及ぼす影響については既にGraham1), その他2-8), 本邦においては鈴木9), 小野10)の, その他11-13), によつて, また左右別分離機能檢査についてはJacobaeus14), Leiner15), 鈴木16), 山田17), その他18-22), により多數報告されているが, 多くは術後短期間の觀察にすぎない. 私は各種肺手術前後の肺機能について系統的に研究したが, こゝには前報(肋膜外氣胸術後の肺機能23))に引きつづき, 胸廓成形術後の肺機能の消長について報告する. 「1檢査症例ならびに檢査方法」胸廓成形術を施行した肺結核患者70例(男51, 女19, 年令19~41歳)に對し, 術前及び術後毎月經過を追って1年間にわたり空氣酸素呼吸法により總肺機能を檢査したが, 本報告には簡潔を期して, 術前及び術後1, 3, 6, 9, 12ヵ月の成績だけを記載する. このほか17例について, 術前および術後3ヵ月目に左右別分離機能檢査を實施した. 手術はSemb氏手術の改變法により第1次手術においてI~III助骨を全切除し, 肺尖剥離を加え, 3週後第2次手術において必要に應じてVI~VII(VIII)肋骨を切除した.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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