アブストラクト(3巻7号:日本胸部外科学会雑誌)

Title : 冬眠麻醉及びその麻醉下に於ける循環遮斷の實驗的研究特に病態生理學的にみたる對策に就いて
Subtitle :
Authors : 田口一美, 赤井功一郎, 小見山廣, 平松照雄, 山田定, 河西正充, 岡野煕, 井元進, 寺本滋, 松岡潔, 津田誠次
Authors(kana) :
Organization : 岡山大學醫學部津田外科教室
Journal : 日本胸部外科學會雜誌
Volume : 3
Number : 7
Page : 605-616
Year/Month : 1955 / 8
Article : 原著
Publisher : 日本胸部外科学会
Abstract : 「緒言」予てより心臓外科に關心を有していた吾々の教室に於ては, 冬眠麻醉の心臓外科への應用を志し冬眠麻醉の病態生理の概要を既に昨年度の麻醉學會に於いて發表した. 今囘は更に吾々の本來の目的であつた心臓外科との關連性に於いて循環遮斷の實驗を重ね, この結果をも含めて, その際起る種々の病態及び事故をその發生病理を檢討する事によつて得た對策を中心に報告する. 即ち冬眠麻醉下循環遮斷の安全なる外科的臨床應用の可能性の檢討結果である. さて心臓外科の近年の發逹は誠にすばらしいものがあり外科的治療の行われる樣になつて僅か10年に過ぎない今日, 既に輝かしい成果を期待し得る様になつたのであるが, 一方在來の心臓外科は此處に難問題に到逮せざるを得なかつた. 即ち所謂心内直視下手術の安全なる施行がない限り, 特に先天性心疾患に於ては在來の方法で外科的治療の可能な疾患は誠に寥々たるものというべく, 我々心臓外科醫が常に痛感する問題である.
Practice : 臨床医学:外科系
Keywords :
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