アブストラクト(3巻8号:日本胸部外科学会雑誌)
Title : | 胸腔内排液管の工夫について |
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Subtitle : | |
Authors : | 百武伸男, 堤貞一郎, 小澁雅亮, 篠塚正二, 中山恒明 |
Authors(kana) : | |
Organization : | 千葉大學中山外科 |
Journal : | 日本胸部外科學會雜誌 |
Volume : | 3 |
Number : | 8 |
Page : | 710-718 |
Year/Month : | 1955 / 10 |
Article : | 原著 |
Publisher : | 日本胸部外科学会 |
Abstract : | 「I まえがき」開胸操作に伴う後出血及び術後胸腔内滲出液に對する排液の必要性に關してはNotzel, Tiegel, 飯島氏等の言を待つ迄もなく瀦溜液の長期殘留が胸腔内感染の源となり, 又胸腔内諸臓器への壓迫は呼吸障碍, 循環障碍を齎すであろうことは想像に難くない. かゝる胸腔内瀦溜液に對する排液の方法として從來より穿刺或は各種の排液管が考案使用されて來たのであるが, いずれも結果は不完全且つ不滿足な揚合が少くない. 即ち從來使用された排液管は或は患者に苦痛を與えたり, 或は早期に閉鎖を來して反覆穿刺の必要を生じ, 其の煩鎖に加え剩え誤つて胸腔内臓器を穿刺する場合も考えられる. かゝる見地より最も簡單で理想的な排液管の工夫が要望されるわけであるが, 此の間の消息は兎角等閑視されがちである. 我々は教室に於ける多數の食道癌根治手術の經驗より胸腔内排液管に就いて種々檢索の結果, 現在教室で使用しているポリエチレンフイルムを附着したポリエチレン管(以下ポ管と略す)が之等の要求を最も滿足せしめるものと確信するので特にこの問題を取りあげて考察して見た. |
Practice : | 臨床医学:外科系 |
Keywords : |